2023年9月30日土曜日

【考察】23年・凱旋門賞(後編)

昨日の続きで、出走馬の残り8頭を考察。

下位人気はまだまだ変動がありそうなので、内枠から見ていくことにする。


3番ゲート、フリーウインド(英/牝5歳/デットーリ)

G1での実績は、前走のヨークシャーオークス2着だけと、やや寂しい。

通算成績は11戦6勝。4歳シーズンに1戦しかしておらず、活力はまだまだありそう。


ヨークシャーオークスはWarm Heartを交わせそうで交わせなかった。

勝ち馬の勝負根性が凄いのと、57kgに対して61kgと斤量差があったことも影響しただろう。

ただ、格的にはかなり劣りそうで、凱旋門賞6勝のレジェンド・デットーリの腕を持ってしても厳しそう。


4番ゲート、アヤザーク(仏/牡4歳/モッセ)

フランスでG3・2勝しているものの、G1は初挑戦。

前走G2ドーヴィル大賞(5頭立て)は、好位からなだれ込むような3着で強調材料なし。

この馬は消し。


6番ゲート、ベイブリッジ(英/牡5歳/キングスコート)

'22英チャンピオンステークス(G1/1990m)で無敗のバーイードを破るなど、中距離の実績が多い馬。通算14戦7勝。

前走はオールウェザー2400mのセプテンバーステークス(英・ケンプトン)を快勝し、スタミナも証明している。


好位からの抜け出しという危なげないレース運びを見せた。

有力馬に差し、追い込みタイプが多いだけに、積極的な競馬で一発狙い?



9番ゲート、オネスト(仏/牡4歳/ギュイヨン)

3歳時にG1・パリ大賞に勝利。その後、凱旋門賞(10着)、ジャパンカップ(7着)にも挑戦するなど、G1への出走経験が豊富。通算11戦3勝。

今年は2戦して4着(ジャックルマロワ賞)、7着(愛チャンピオンステークス)といいところがない。また、パリ大賞の勝ちタイムは、今年のフィードザフレームより約1秒遅い。

この馬もあまり強調材料がないが、距離延長でどこまで上位に迫れるか。



10番ゲート、ミスターハリウッド(独/牡3歳/ムルザバエフ)

5戦2勝とキャリアはまだ浅いが、いわゆるアドラーフルーク系で要注意か。

ドイツダービーはファンタスティックムーンのド派手な大外一閃の2着に敗れたが、この馬も強い競馬をしている。

前走のバーデン大賞の2着も接戦であり、まだ底は見せていない感じ。


真ん中がミスターハリウッドで、内から伸びたザグレイに差された。(そのザグレイは今年のドバイシーマクラシックでイクイノックス、ウエストオーバーに及ばず3着。)

戦績が'21凱旋門賞馬のドイツ馬・トルカータータッソ(父アドラーフルーク)に似ているが、トルカータータッソの凱旋門賞挑戦は4歳時。

この馬は3歳での挑戦で、経験の浅さは気になるが、斤量は軽くなる点はかえって好材料。



11番ゲート、プラスデュキャルゼル(仏/牝4歳/バルザローナ)

3歳時にG1・オペラ賞勝ち。通算9戦5勝。

オペラ賞はアルピニスタが勝った凱旋門賞の後に行われた。つまり、極悪馬場。


外から4頭目、馬群を割ろうとしているのがプラスデュキャルゼル。

これはかなり根性がある。

前走・フォワ賞も楽な勝ち方で余力がありそうで、馬場がもし去年のような極悪馬場になるならかなり有力ではないか。

注意したい。



13番ゲート、シスファハン(独/牡5歳/デロジェ)

'21年のダービー馬。通算15戦3勝。

ドイツ勢3頭の中で先輩格だが、6連敗中で勢いに欠ける。

特に、前走バーデン大賞6頭立て6着は大減点。

ダービーの勝ち方は豪快。今年のファンタスティックムーンほどのインパクトはないが、、


大外、シャドーロール装着の馬がシスファハン。

独ダービー勝利後のバーデン大賞は、次走で凱旋門賞を勝つトルカータータッソに1馬身負けなので地力は認める。ただ、2年経って力は落ちていそう。この馬は消そう。



15番ゲート、シムカミル(仏/牡4歳/プーシン)

前走、ベルリン大賞でシスファハンを下して優勝、通算14戦7勝。

去年のジャパンカップにも遠征(15着)。

ベルリン大賞は中団から運び、直線抜け出して楽勝に近い形。


ジャパンカップと、デビュー戦(8着)以外は大崩れしていないので、ジャパンカップの印象にはあまり囚われない方が良さそう。

ただ、大外のハンデと、ジャパンカップ以外、グレードレースで多頭数を経験していない点は割引きたい。


<前日時点の印>

◎ファンタスティックムーン

◯エースインパクト

▲ベイブリッジ

△(馬場良ければ)ウエストオーバー、フクム

△(馬場悪化なら)ミスターハリウッド、フィードザフレーム

★(馬場極悪なら)プラスデュキャルゼル


フランスの馬場は最も硬い「Tres Leger」から最も軟らかい「Tres Lourd」まで10段階あるようで、明日の馬場は4〜5番目に硬い「Bon(良)」か「Bon Souple(稍重)」になりそう。

なので(馬場良ければ)パターンで買うことになりそう。

スルーセブンシーズは、このメンバーでの2番人気だと馬券的には食指が動かない・・。


明日、楽しみ。

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