「武史に勝って欲しかったが、そう簡単ではないか〜」
◎エフフォーリアを決めたのは当日午前。
揺るぎない自信、というよりは、勝って欲しい、という希望と、逆転できそうな馬をイメージし切れず、というプロセスを経ての着地点。
◯対抗にサトノレイナス、▲3番手にはワンダフルタウン。
以下、ディープモンスター、グラティアス。
元々、エフフォーリア・サトノレイナスの馬連を本線に考えていた。が、いつも通り、予想の過程ではあっちにフラフラ、こっちにフラフラ。結局、今回は最終的には元々の予想に着地した。
木曜に枠順が出て、1番を引き当てたエフフォーリアについては、内過ぎる、と思った。同じように、16番のサトノレイナスは外過ぎる、と。
軸の2頭が離れすぎている、というのも直感で嫌な感じを持った。
過去のダービーの結果をJRAのページで確認してみたところ、全順位の結果が掲載されていた第22回(1955年)まで遡っても、枠の1-8で決まった年はなかった。
ということで、他に軸馬としてふさわしい馬がいないか、検討が始まった。
グラティアス本命を一瞬考えた。気になるのはレシステンシアの下ということで、2400mはちょっと長いかもしれない。ただ、京成杯の勝ちっぷりと、何より、勝利ジョッキーインタビューで、ルメールが「跳びが大きい」、「すぐトップスピードになる」、「よくなったらG1にいける、できれば乗りたい、勝ちたい」と応えている。これはあるかもしれない、と思った。
ただ、結論としては、距離の他にも、厩舎力、パドックの気配(ちょっと気負いが見られた)で、相手の一頭までに評価は落とした。
あとは、当日の芝のレースを見ていて7Rの1勝クラスで母父Monsun、8Rの青嵐賞で父Monsun系のノヴェリストの馬が先行から抜け出して勝ったのを見て、母系にMonsunを持つグレートマジシャン、あとは先行抜け出しのイメージが重なるタイトルホルダーがにわかに気になり出した。
ただ、グレートマジシャンについては、毎日杯を見ても思ったが、まだ完成までには時間がかかりそう、パドックの気配も幼い印象で、抑えまでとした。
タイトルホルダーについては、直前、一瞬はこれの単複で勝負しようか、とまで思ったが、体型的にやはり距離延長がいいと思えず、また、当日の時計がかなり速そうだったので、この馬向きではないと感じ、これも抑えまでとした。
パドックでよく見えた、というか、見直したのはステラヴェローチェだった。体重が-12と最も増減が多かったが、落ち着きが見られた。ただ、◎◯▲より高い評価にはできず、購入額を気持ち増やしただけで、あくまで4-5番手の一角とした。
▲ワンダフルタウンは、勝てないジンクスの青葉賞馬ではあったけど、内・外に極端に分かれた◎◯の間から1頭、ということで白羽の矢を立てた。長距離の和田、年明け2走目の上昇度に期待。
馬券の買い方としては、◎◯と◎▲の馬連を厚めに、三連単は◎◯の1-2着固定で、3着をかなり幅広く買った。(いつもながら、買い終わるのは締め切り五分前。。)
スタート後、エフフォーリアの武史が出していったのは強気の騎乗。変に馬なりでいって包まれるよりは、と思ったのだろう。道中は思ったよりスロー。バスラットレオン藤岡佑が後続を引きつけた逃げ。これは、事前に福永がyoutubeで語っていたシミュレーション通り。「藤岡騎手なのでそこまで離して逃げないだろう。」
思いがけなかったのはサトノレイナスの早めの進出。アンカツは「奇をてらった」と批判に近いコメントをしていたが、レース後のルメールの談話では、「向正面で外から他馬にプレッシャーをかけられてエキサイトしてしまった」とのこと。パトロールビデオを見ると、向正面から3コーナーに向かうあたりだろうか、確かに外から武豊のディープモンスターが上がってきており、そのあたりを指しているのだろう。
ただ、レイナスはそもそもいつもよりは前めで内にエフフォーリアを見るような形でレースを進めていた。昨日の馬場は、後方一気は厳しそうだったので、ある程度は前につけたい思惑があったのだと思うが、やはり外枠から出ていったので前に馬を置けず、名手ルメールをもってしても負担をかけずに直線に向くことができなかった。さすがに4角ほぼ先頭で、横にいたのもマイラータイプのバスラットレオン。これは直線でいい目標にされてしまった。
エフフォーリアは直線に向き内から、パッと進路が開けた馬場真ん中を一気に伸びた。坂を上り切るあたりでは、これは勝ったかな、後は外の2着争いか、(レイナスは分が悪そうだな)、と思ったのも束の間、福永シャフリヤールがエフフォーリア目掛けて末脚一閃、一気に並びかけたところがゴール。
いろんな人がレース後に感想を言っているが、ダービーを20代で勝つということは相当なことなのだろう。あの武豊でもスペシャルウィークで29歳と、20代ぎりぎりで勝っている。武史には近い内にまた人気馬で騎乗するチャンスがある気がする。スタート後のあの強気っぷりは、やはり今の若手どころか、ベテランにも中々見られない気概だと思った。
馬券的にはトリガミ。シャフリヤールはアルアインの下ということで距離延長はどうかな、と思って軽視してしまった。ただ、あのスローだとぎりぎり能力を発揮できる形になったのでは。また、エフフォーリアは思ったより距離延長は良くないみたいだった。菊花賞はまた新たに距離適正の合う新星が登場するかもしれない。
・おまけ(なんじゃこりゃ!)
田原さん、さすがの予想。感性の予想、という感じで好き。
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