少し前に調教師のコメントを参考に馬券作戦を立てられないか、研究のためにメモをつけていたが、予期していたとはいえ、やはり手間がかかり過ぎ。
美浦の宮田調教師、中舘調教師、林調教師などにのコメントを記録、レース結果にどう繋がっているのか分析を試みたが、難しい。
これは先週末、パドックで見た国枝調教師(↑)。
国枝さんのコメントはとても正直な感じがある。一方で、エンターテイナーな一面があり、ダービーのシックスペンスの会見だったか、今年と来年のラストチャンス、2つ勝つ、と言っていたのは、嘘とは思わないまでも、リップサービスの面が強かったと思う。
蛯名調教師が著書で書いていた。
やはり、調教師は管理している馬の状態や能力についてはよく理解していても、他厩舎所属の馬への理解はどうしても浅いのだろう。
いろんな厩舎の馬の能力を冷静にジャッジできるという意味では、ジョッキーの方が客観的なのかもしれない。例えば東スポで、三浦騎手がその週の騎乗馬についてコメントしている。しかし、個人的にはあまり参考にしない。
ジョッキーも各方面に気を使うだろうから、基本は前向きなコメントしかできないと思う。
一方で、ジョッキーは基本的には能力の高い馬を選択している筈と思う。
最近だと、ダービーでルメールが騎乗したのはレガレイラ。国枝厩舎が悲願のダービー初制覇にシックスペンスを送り出したが、アーモンドアイで強い絆のあるルメールは乗らなかった。
レガレイラは5着に敗れたものの、負けて強しと言える内容だった。
対して、シックスペンスはなすすべなく9着に敗れた感じだった。
ルメールのジャッジは正確だったように思う。
ルメールに限らず、こういうジャッジは信頼したい。(特に、リーディング上位の騎手については。)
調教師コメント研究は一旦ペンディング。
先週末など、中舘厩舎の馬が活躍していたので、見極めればよかったのだが、難しかった。
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週末は宝塚記念。
自分でも呆れることに、1998年のサイレンススズカの年以来、まともに当てていない。
今年は何としても当てたい。
以下、記録を取り始めた2007年から17年間を簡単に振り返り、今年の参考にしたいと思う。
【2007年】勝ち馬・アドマイヤムーン
この年は人気が割れ、1番人気は3歳で挑戦のウオッカで単勝3.5倍。続いて、4歳2強メイショウサムソン(単勝4.2倍)、アドマイヤムーン(6.7倍)、5歳のポップロック(6.9倍)と続いた。
本命はダイワメジャー、5番人気(7倍)・12着と全くいいところなかった。センスないなぁ。。
【2008年】勝ち馬・エイシンデピュティ
本命は2着メイショウサムソン。馬連で当て少しプラス。
レースとしてはやや低調なメンバーだった気がする。エイシンデピュティは、よくある宝塚記念でG1初優勝、G1勝ちは宝塚だけ、というパターン。
【2009年】勝ち馬・ドリームジャーニー
本命は断トツ人気ながら3着と伸びあぐねたディープスカイ。
当てにいってのこれは辛い。ドリームジャーニーはこの年まだG2の産経大阪杯でもディープスカイを破っており、強かった。
ここまでの3年、なんとなく旬を過ぎた馬ばかり本命にしてしまっている感じがする。
とはいえ2008年はまだ当てているのでいいが、このあと、2010年代からが本当にひどい。
【2010年】勝ち馬・ナカヤマフェスタ
本命は2番人気のジャガーメイルだったが、8着といいところなし。前走天皇賞(春)に勝っていたが連勝ならず。
ナカヤマフェスタは、東スポ杯やセントライト記念など、非根幹距離で実績があった。こういう馬が宝塚で強いイメージはあるので覚えておきたい。
【2011年】勝ち馬・アーネストリー
本命は2番人気、ルーラーシップ。いかにも宝塚記念に勝ちそうなタイプと思ったが、この年は5着(翌年2着)。勝ったのはこれもいかにも宝塚に勝ちそうなアーネストリー。
この年、金額として記録ではいちばん負けている。
買い目は覚えていないが、2着のブエナビスタは切ってないと思う。アーネストリーは完全に切ってしまったかも。アーネストリーは前年3着のリピーター。父グラスワンダーで条件が合ったのだと思う。
【2012年】勝ち馬・オルフェーヴル
本命は伏兵人気(6番人気)のショウナンマイティで、結果3着なのでまずまずも馬券は丸ハズレ。ただ、前年かなり負けたのでこの年から金額をかなり抑え始める。
ショウナンマイティは前走まで4走連続で上がりNo.1。この宝塚でも上がり35.0はNo.2で4角14番手からよく追い込んだが、相手が悪く、上がり34.7でオルフェーヴルが快勝。
【2013年】勝ち馬・ゴールドシップ
本命は1番人気ジェンティルドンナ、結果3着。
戦前は、ジェンティル、ゴルシ、フェノーメノの3強人気。結果、2着に人気薄のダノンバラード。
記憶が間違っているかもしれないが、ダノンバラードは押さえていたような気もする。ただ、肝心の本命が置きにいった感じ。
【2014年】勝ち馬・ゴールドシップ
人気通りにゴールドシップが快勝。
この年も3強の構図で、1番人気ゴールドシップ単勝2.7倍、2番人気ウインバリアシオン3.0倍、3番人気ジェンティルドンナで4.1倍。
自分の本命はウインバリアシオン、結果7着。
しかし、人気を買っているのに本当に当てられない。
【2015年】勝ち馬・ラブリーデイ
ついに本命を打った1番人気(1.9倍)ゴールドシップ、結果は大出遅れの大敗、15着。本当に悪循環。
しかもこの年は阪神競馬場で生観戦だったのだから、目も当てられない。
この年は2番人気ラキシス、3番人気ヌーヴォレコルトと牝馬がゴールドシップに続く人気で、レベル的には高くなかったかもしれない。
【2016年】勝ち馬・マリアライト
本命は2番人気のキタサンブラックで、結果惜しい3着。
ちょっと買い方を覚えていないが、馬券的には少しトリガミで済み、2008年の少額浮き以来、本当に久々に穏やかに結果を受け入れられた。
とはいえ、断トツ1番人気(1.9倍)のドゥラメンテはヒヤヒヤするレースで最後に追い込んできて2着、勝ったのは単勝25倍伏兵マリアライトだから、一筋縄ではいかない。
【2017年】勝ち馬・サトノクラウン
本命は断トツ1番人気(1.4倍)のキタサンブラックで、結果9着に惨敗。3歳秋のセントライト記念から11戦連続で3着以内、その間にG1 5勝のキタサンブラックが飛んでしまった。
勝ったサトノクラウン、2着のゴールドアクターとも、非根幹距離に強いタイプ。
3番人気と5番人気だから人気だけ見れば取れない馬券ではないものの、外した人がかなり多いと思う。
いよいよ、一筋縄ではいかない。
【2018年】勝ち馬・ミッキーロケット
人気が割れた年だった。1番人気サトノダイヤモンド5連敗中、2番人気キセキ2連敗中(しかも着外2回)、3番人気ヴィブロス4連敗中と、上位もかなり押し出された感があった。
荒れる感じはしたので、本命は2200m実績のある9番人気のゼーヴィントとしたが、14着大敗。
ミッキーロケットは7番人気、2着の香港馬ワーザーも10番人気だったので、荒れるだろう、という見込みだけ当たった。
この年の教訓としては、やはり押し出された人気は信用ならない、というところだろう。
【2019年】勝ち馬・リスグラシュー
人気は、キセキ、レイデオロ、リスグラシューの順番でやや3強という構図も、終わってみればリスグラシューはキセキに3馬身差、キセキは3着のスワーヴリチャードに2馬身差をつけるという、力の差が出た結果だった。
ただ、この段階ではリスグラシューはまだ善戦馬のイメージが強かった。
本命は思い切った人気薄狙い、10番人気のノーブルマーズ。結果はリスグラシューから1.6秒差負けの6着と、これは無理狙いだった。
前年宝塚3着を狙ったのだが、この年はメンバーが明らかに強かった。
【2020年】勝ち馬・クロノジェネシス
人気のサートゥルナーリアが4着に沈んだ。
勝ったクロノジェネシスは、2走前の同じ距離の京都記念が強かったのを覚えていたが、本命にできず、本命は17着大敗、5番人気のグローリーヴェイズだった。
これで、本命は9着、14着、6着、17着と散々。
完全に苦手意識が根付いてしまった。
【2021年】勝ち馬・クロノジェネシス
クロノジェネシスは単勝1.8倍。宝塚記念でこのぐらいの人気はゴールドシップやキタサンブラックが飛んだこともあったが、しっかり勝ち切った。
本命は武豊・アリストテレス。前年の菊花賞2着、前走天皇賞(春)4着と実績はまずまずだが、結果的にはやはり無理狙いだった気がする。
このブログの振り返りを読み直すと、そもそもあまり気分が盛り上がらなかったようで、迷いもあった。
【2022年】勝ち馬・タイトルホルダー
1番人気エフフォーリアは不調期に入っており、人気的には押し出された感。
本命はパンサラッサだったが、振り返りを読み直すと、対抗評価のアイアンバローズの買い根拠が薄過ぎた感じがある。
2着のヒシイグアスは前年の香港カップ2着時に「この馬は来年G1を勝つ」と思ったぐらいだったのだから、もっと評価を上げてもよかったのではと思う。
ただ、終わってみて思うのは、この年のタイトルホルダーには何度やっても誰も敵わなかったと思う。(ヒシイグアスに2馬身差)
宝塚記念というのは、G1の中では圧勝が多いレースと思う。
【2023年】勝ち馬・イクイノックス
散々断トツ1番人気が飛んできた宝塚記念だけど、イクイノックスは流石に飛ばないだろうと本命。
しっかり勝ってくれ、宝塚で本命にした馬が勝ったのはこの17年の記録で初めてなのだから、逆神としか言いようがない。
ただ、相手(スルーセブンシーズ)はしっかり外した。
教訓として、振り返り記事にも書いたが、6番に入った追い込みタイプの牝馬は要注意。
今年は牝馬で参戦予定がルージュエヴァイユしかいないが、一応気にする。
今年の予想であるが、1番人気ドウデュースは、個人的に馬券の相性はいまいちなのだが、今年のメンバー構成では実績は一枚上。
前走ドバイデューティフリーが人気を背負って期待外れの5着で思ったより人気は上がらないかもしれないが、ここは負けられないぐらいの戦いかもしれない。
続いて、ジャスティンパレス、ベラジオオペラあたりが人気になると思うが、距離・コース適正もドウデュースの方が合いそう。
それから、ブローザホーン、ローシャムパークあたりか。ローシャムパークは前走は勝ちに等しい内容だし、去年全盛期は過ぎていたとはいえオールカマーでタイトルホルダーに勝っている。これは気になる。
あと、ディープボンドはまた伏兵扱いになりそうだが、去年の宝塚記念ぐらい走れれば上位に顔を出してもおかしくない。
例年の自分は宝塚は春の負けを取り戻そうとなんか少々無理な買い方をしていた気がする。
今年は幸いG1に限ってはプラス収支でこられているので、あまり力を入れず、少し絞り気味で買いたいと思う。
(金曜追記)
結構雨が降るようで、馬場がどこまで悪化するのかわからない。
どぼどぼになったらブローザホーンはいいらしい。
とりあえず、当日まであまり根を詰めて考えてもしょうがないかもしれない。
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