2024年3月18日月曜日

調教師メモvol.2 林徹

先日に続き、美浦の若手調教師について研究してみたい。


◼︎林徹

・1979年生まれの44歳

・2018年初出走、7年目。

・デビュー年から、10、18、14、24、22、30勝と順調に成績を伸ばしている。

ソングラインで安田記念連覇(2022,2023年)、ヴィクトリアマイル(2023年)G1を3勝。開成高校、東大(医学部看護学科)を卒業している異色の経歴を持つ。

G1出走直前の会見を見ると、真面目で実直な印象を持つ。



【3月16日(土)出走馬】

[中山5R、3歳未勝利・芝2200m]

⑨シャドウクロス・小林勝(14番人気217倍、結果7着、1.3秒負け)

「前走は案外な結果だったが、中間は稽古の動きが良くなっており、馬具をつけての追い切りもまずまず。時計のかかるタフな芝は合うのでは。地脚の生きる展開を期待。」

→ダート中長距離で3戦負け続け、今回芝に初挑戦。中団やや前めにつけるも、人気上位陣の先行勢に並びかける場面なく、なだれこみ。人気の割には頑張ったとも言えるが、スピード不足は否めない。「地脚」とは、トップスピードを長く維持できる脚質のことらしいので、先行して自分でレースを動かすなどできないと未勝利脱出は厳しそう。


[中山10R、韓国馬事会杯(4歳3勝クラス)・D1800m]

⑫ローズボウル・小林勝(10番人気51倍、結果10着、2.2秒負け)

「前走は外枠もあったが、鞍上が工夫して前々で運んでくれて収穫が大きかった。あれほどスローでなければ結果は違ったはず。競馬の幅が広がったので、枠、馬場、展開がかみ合えば、もっとやれていい。」

→今回も外めの枠でその点は条件をクリアしたのかもしれないが、全くいいところなく敗戦。人気通りとも言えるが。1月の招福Sは同じ中山1800mで、9番人気ながら3着している。時計が掛かり、差しが決まる馬場だったようで、今回は馬場も合わなかったか。


[中山11R、フラワーカップ(G3)・芝1800m]

⑤ミアネーロ・津村(2番人気3.7倍、結果1着、0.1秒勝ち)

「前走は着差以上にいい内容だった。素質があるし、大事に使ったことで一戦ごとに成長が感じられる。今の馬場への適性とスタンド前スタートがカギになるが、重賞でもやれておかしくない。」

→前走の菜の花賞(1勝クラス)は完全に脚を余しての敗戦。今回はスムーズな競馬で脚を伸ばし快勝。その前走はルメール騎乗なので、ルメールでも詰まることはもちろんある。ちなみに、今回1番人気カンティアーモに乗ったルメール、皮肉にもこのレースでも前がやや詰まっていた(結果は0.2秒差3着)。ミアネーロに話を戻すと、どうもスタートに多少不安があるようだが、今回は問題なかった。キャリアが少ないが、末脚は確実なものがある。



<林調教師の人柄とコメントについてのメモ>

概ね真面目、やや控えめな性格だろうか。ミアネーロは2番人気にしてはそれほど強気でもなく、不安点を挙げている。

代表的な管理馬のソングラインは、G1の3勝は全て4番人気でのもの。今のところ大物喰い的な立ち位置なのかもしれない。4-7番人気ぐらいで狙うといい厩舎かも?

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