2024年3月17日日曜日

調教師メモvol.1 宮田敬介

どこで読んだのか失念してしまったのだが、ウオッカやエピファネイアを管理した角居元調教師が、ファンに対して「調教師のコメントをもっと馬券検討に役立ててみてはどうか。」と提案していたのが印象に残っている。


競馬新聞というものは、紙面の半分強を長方形の馬柱に占められ、その横や下に、各馬の陣営コメントが掲載されている。(自分が愛読しているのは「東スポ」)。


その、陣営コメントを読み取って馬券検討に役立てる、ということだが、角居調教師は確か、体系的にまとめていってみてはどうか、ということを言っていたと思う。


それを読んだ時は、正直面倒でそんなことできないよ、と思ったが、最近、リーディング上位の調教師(あるいは助手)のコメントを、その人柄とセットで理解することができたら、確かに馬券検討に役立つのでは、というようなことを思った。


でも、あくまでリーディング上位に限る。(全国30位ぐらいまで?)


時間の制限もあるし、記憶の容量もある。



〜ここまで、長くなったが、前置きです〜


ものは試しで、最近「なんかこの調教師、コメントが長いな〜」と気になっている、美浦の宮田敬介調教師について、簡単なプロフィールと、最近の出走馬についてのコメント並びに結果を列挙してみたい。そこから何か、読み取れるものがあるだろうか・・?




■宮田敬介

・1980年生まれの43歳

・2020年調教師として初出走を果たす。現在5年目。

・デビュー年からの勝ち星は、16、14、31、28勝。

今年は3月途中で7勝を挙げ、全国25位。昨年ブレイディヴェーグでエリザベス女王杯に勝利。2021年春クラシックを賑わせたグレートマジシャンも管理していた。助手として名門厩舎(栗田博憲、国枝厩舎)での経験があり、若手なのに好素材の馬が集まっている印象。


【3月16日(土)出走馬】

[中京8R、4歳1勝クラス芝1600m]

⑫ヒシルリアン・丸山(4番人気8.8倍、結果7着、0.7秒負け)

「距離を伸ばした前走は無駄が多い走りになってしまった。息遣いを考慮して今回は距離を一気に短縮してみる。さすがに道中は忙しいかもしれないが、最後までやめずにいい形でフィニッシュできれば」

→1800-2000m戦が多かった同馬を、前走2400mに出走させたものの結果出ず。今回は距離を短縮してマイル戦。しかし、結果は出なかった。ほぼ最後方から運び、見せ場なし。スローペースでもあったが、マイル戦への適正に疑問符。次走はやはり中距離で仕切り直しか?


[中山9R、館山特別(4歳2勝クラス)芝2000m]

⑤ロジシルバー・永野(4番人気8.5倍、結果2着、0.3秒負け)

「当初は先週使う予定だったが、帰厩後に軽いフレグモーネにかかった影響で調整が遅れ1週伸びる形に。ただ、今週の追い切りでは体が伸びることもなく前後のバランスも良かったし、ラスト1ハロンも余力を持って11.3秒。前回よりデキはいい。中山でも好走歴はあるしコース替わりも心配ない。前走は地力の違いで押し切ったが、今の状態なら昇級でも。」

→道中2番手から断トツの1番人気馬(1.8倍、ルメール騎乗・サトノトルネード)をマークし、直線で交わすも、直後にいた2番人気馬(大野騎乗・ヤマニンエンディマ)に交わされ惜しい2着。とはいえ、完敗の印象も。しかしながら、次走も期待が持てそう。


[中山12R、4歳2勝クラスD1200m]

⑩カンザシ・野中(6番人気17.8倍、結果2着、0.2秒負け)

「前走は勝負どころでうまくスイッチが入り、ラストもやめさせることなくいい内容で好走。気ムラであてにできないタイプだが、前走は鞍上(キング)の手腕によるところも大きかった。冬毛も伸びて相変わらず見栄えはよくないし、デキは平行線。好走した前走と同じ舞台だが、今回も集中力を途切らせずに走れるかが鍵だ。」

→伏兵人気での好走。勝ち馬(2.5倍、ルメール騎乗・スクーバー)は終始スムーズで余裕の抜け出し。これには及ばなかったが、中団から運び直線でも前が開き野中騎手のアクションに応えよく伸びた。気ムラということなので、次走もそこそこの人気なら狙える?


(ああ、面倒になってきた、、)


【3月17日(日)出走馬】

[中山6R、4歳1勝クラス芝2000m]

⑫ハイハロー・戸崎(1番人気2.9倍、結果1着、0.1秒勝ち)

「前走はテンションが高くスタートも決まらず展開も向かなかったが、ラスト1ハロンはいい脚を使って能力の高さは示した。休み明けの緩さはあるがここを目標に順調。上を目指せるポテンシャルはあるし、以前からコーナー4回の舞台も使ってみたかった。互角のスタートを切って、前から離され過ぎない位置で追走できれば勝機も。」

→戸崎騎手騎乗。見事人気に応えての勝利。道中は後方も、最終コーナー手前から仕掛けられ、早めに抜け出して凌ぎ切った形。2着(ルメール・イルチルコ)、3着(石川・ローブエリタージュ)はやや出し抜けをくらった印象。特に3着馬は中々前が開かず、脚を余したか。ということで、1着は騎乗の巧みさによるものか。



<宮田調教師のコメントと人柄についてのメモ>

なぜこんな記事を書く気になったかのきっかけであるが、宮田調教師のコメントは長い。

他の陣営に比べ、1.5倍〜2倍ぐらい(今週たまたまかもしれないが。)

内容は、前走振り返り、調教過程とデキ、今回の狙いと期待、と盛り沢山。

性格は恐らく真面目で熱心、几帳面。

今週たまたまかもしれないが、伏兵人気でも狙える。

(特に、ルメール騎乗の馬が怪しい感じがする時、先着する可能性が高い?)

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