2025年6月5日木曜日

【考察】25年・安田記念

府中GⅠ4連敗、というか今年GⅠ10連敗中。

連敗を止めたい。

安田記念は、オークス・ダービーでやった「馬名プロファイル」(note)はお休み。

代わりにではないが、今週は公開されている騎手・調教師インタビューを見ての印象を書き残し、予想に役立てたい。


◆ジャンタルマンタル(想定2番人気)

・高野調教師


GⅠ2勝馬として勝つ事が至上命題、という強い言葉。仕上がりにも自信あり。

師の発汗が少し気になった。去年のNHKマイル、同じジャンタルマンタルのインタビューを見直しても、ここまで汗は出ていなかった。まあ香港マイルの惨敗もあり、1年強結果を出せていないので、プレッシャーはあるだろう。問題は馬の仕上がりだが、そこは信じるしかない。久々で、展開的にも目標にされそうな位置どりになりそうなので、折り合いが心配だが、折り合いも前よりむしろつくようになっているよう。力を普通に出せば当然強い馬。


ソウルラッシュ(想定3番人気)

・池江調教師


種牡馬として箔をつけるために府中マイルGⅠ勝ちたい。(不安はない?との質問に対して)全く不安がない状態で馬を出した事がないので、ないということはない、ということ。

気になったのはソウルラッシュは欠点もある馬、というところだが、ここでインタビュアーはつっこんで欲しかったが、全体的に池江調教師にやんわり否定というかかみ合わない流れになっていて欠点とは何か、つっこめなかったか。ソウルラッシュの欠点は何か、ややレース運びが不器用というところだろうか。いいポジションを取る、というところでは確かに不安の残る馬である。ただ、前走ドバイターフはロマンチックウォリアーのうしろを取れて最高のポジショニングだった。今回、ロマンチックウォリアーのようなこの馬をマークすれば、という馬はいないので、どのあたりで運ぶか。3歳暮れ〜4歳にかけての4連勝時に手綱をとった浜中騎手に戻るのも注目。池江調教師はこの点は、いちばん勝っている騎手なので、という当然の選択、という様子だった。(日本でオルフェーヴルに乗るのは池添、という感じなのかな。)

あと、想定3番人気というのは少し意外。

・浜中騎手


3年ぶりの騎乗依頼。さすがに実績が示す通り、肉体的にも精神的にも逞しくなった、とコメント。騎手として結果を出さなければ、と自らにプレッシャーをかける言葉もあったが、全体的に淡々としたインタビュー。枠が出たらじっくりどうこの馬の能力を引き出せるか考えたい、ということ。極端な内、外ではない、真ん中あたりの偶数枠が良さそう。

やはり、3番人気というのは引っかかる。普通に1番人気にならないのかな?


トロヴァトーレ(想定4番人気)

・鹿戸調教師、横山武史騎手




ジャンタル、ソウル陣営に比べトーンが低い。
状態も100%ではない印象。鹿戸さんは、2週前が少し重めだったので強く追い、動きは上々。今朝(6/4)はからだもある程度出来上がってきた、というコメント。
武史も同じくトーンは低めかな。いつものようにハキハキはしているのだけど。

まあ挑戦者の立場で、気楽に臨む、というスタンスなのだろうとは思う。
しかし、GⅠ実績のある馬にまともに走られたら敵わないよ、という感じだろうか。


ブレイディヴェーグ(想定5番人気)

・宮田調教師


ソウルラッシュはじめ強いお馬さん多いが、この馬も力を出せればヒケをとらない、というコメント。宮田調教師のコメントは去年分析したことがあって、インタビューの受け答えの誠実さからもわかる通り、かなり素直に受け取ってOKな調教師さんという印象を持っている。

・戸崎騎手


今回の騎乗で気をつけたい点として、ここ最近、道中で気分を害するようなところがあったのでリズムよく走らせたい、というコメント。マイルへの対応は、(アナウンサーの意図は、結果が出てませんが、どう思われますか?というところだろう)速い足もあるので対応できる、という回答。

宮田調教師と戸崎騎手は、田島俊明厩舎所属のつながりがあり、2021年のダービーではグレートマジシャンでコンビを組んでいる。今回、それ以来のGⅠでのタッグという縁もある。

戸崎にスイッチで結果が出た馬として、レガレイラとルメールのタッグからの乗り替わりがあったが、ブレイディヴェーグに関してもその匂いが少しある。(人気先行で結果が出ない事が続いてからの巻き返し)。期待は持っていいかもしれない。


◆ロングラン(9番人気想定)

・小島良太調教助手


左回りの不安(過去3戦、すべて2桁着順)を挙げていた。7歳にして大器晩成でGⅠに出られるというのは嬉しそうだった。(やっぱ太さんに雰囲気が似てるな。)

・岩田康誠騎手

左回りについては、そんなに気にならないけど、実績は出てないので気をつけて乗りたい。左回りを走っていた時はまだ力をつけていなかったので。今充実期だと思います。どこまで通用するか楽しみ。

ちょっと、ここで一発、という雰囲気は感じられなかった。やはり実績馬が強いよ、という感じだろうか。


◆ウォーターリヒト(5番人気想定)

・石橋調教師

河内厩舎からの転厩初戦がいきなり大一番。
新しい試みとしては河内厩舎時代には坂路のみだったのを、CW追いを取り入れ負荷をかけたよう。
なお、新馬戦で一緒だったメイショウタバルと同厩になって、一週前はそのタバルと併せ馬。この試みは、いいんじゃないかな。
石橋調教師も期待しているみたい。

・菅原騎手

NHKマイル時に惚れ込み、結果は8着でその後は乗れなかったが、前走東京新聞杯で手綱が戻ってきて、素直に嬉しそう。

<河内さんの解説動画も参考に。>

元管理馬だけあり強い思い入れを感じた。

力としては、ウォーターリヒトと、トロヴァトーレを評価しているみたい。
ただ、トロヴァトーレも去年11月のキャピタルSで下しているので、リヒトの方に分があるという見立て?(というか、今回は「全力で応援」と言っていたので、予想とは言えないかも、、)


他の馬について、大阪杯経由の馬(シックスペンス、エコロヴァルツ)は、2000m経由はどうかな、息が入るところのないマイルでどうか、と割引評価。


前走海外組は、ジャンタルマンタルは順調さを欠いてきた経緯があるので、今回の状態がどこまできているか。ソウルラッシュも遠征の回復次第、その辺の見極めが難しそう、という感じ。



自分の前日時点での見立てとしては、ウォーターリヒトの「最後の100mのキレ」にもう一度期待。ほぼ同じぐらいの評価は、人気だけどソウルラッシュ。使い詰めな気もするけど、叩いていい馬だし、最終追いも凄まじい(池江さんが、去年のマイルCSは「気絶しそう」な最終追いと言っていたが、今回もいい雰囲気のよう。タイムはむしろ今回の方がいいし。)
この2頭はほぼ同じ評価。

基本的に、この2頭をまとめて交わす馬はいないだろう、という見立て。
ジャンタルマンタルは実績・ポテンシャルは認めても、V字回復できたとして2着まででは。展開的に差し馬の目標にされそうなのもきついかも。

穴として、ガイアフォースに期待していたのだけど、こちらは遠征帰りが不安かも。帰厩後10日での競馬というのも厳しそう。

馬の並びも興味深い。
ウォーターリヒトが近走で負かしてきた馬がまとめて8枠に入り、隣にソウルラッシュ。
最後、リヒトとラッシュが馬体を併せて伸びてきそう。



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