▼かなり国際色豊かなメンバー構成。
▼日本、イギリス、フランス、アイルランドから各2頭ずつ、オーストラリアからも1頭、香港から4頭がエントリーで、13頭立て。
<香港組>
・香港組4頭は3週前のジョッキークラブカップ(香港GⅡ)に揃って参戦。ロマンチックウォリアーの圧勝ぶりに目がいってしまうこのレースで2,4,7,8着入着の4頭をまずは考察する。
・2着に入ったカーインジェネレーション(KA YING GENERATION)。アイルランドで1勝、今年から香港で走っており9戦1勝。重賞で実績があったわけでなく、前走も単勝33倍で激走の部類。国際GⅠでは明らかに格下で軽視。
・4着のエンスード(ENSUED)はイギリスで未勝利後香港に移籍、前々走の1800mのササレディース(香港GⅢ)を52キロで快勝している。今回57キロでどうか。父はレモンドロップキッドで距離延長も気になる。この馬も軽視の方向。
・8着のファイブジーパッチ(FIVE G PATCH)は昨年のヴァーズで6着。その後、5月のチャンピオンズ&チャーターカップでレベルスロマンスの2着はあるが、これとて完敗で香港馬の中で最上位に来ただけ。軽視でいいと思うが、香港馬の中で1頭だけ押さえるならこの馬だろうか。
・7着のラシティブランシュ(LA CITY BLANCHE)はチャンピオンズ&チャーターカップで3着。去年のヴァーズで7着とファイブジーパッチよりさらに一枚格下という感じで軽視。
<オーストラリア>
・去年コーフィールドカップとメルボルンカップを連勝したウィズアウトアファイト(WITHOUT A FIGHT)は遅咲き、7歳の古豪。前走、長期休養明けでヴィアシスティーナが圧勝した豪チャンピオンズステークスで59kgで3着に食い込んではいるが、全盛期は過ぎていると見る方が妥当。接戦に強い差し馬というイメージ。混戦なら食い込みも?
<イギリス組>
・ジアヴェロット(GIAVELLOTTO)はまだGⅠ未勝利の5歳馬。GⅠ参戦歴は3000m前後の3戦で、他の参戦レースも長距離が多く陣営はステイヤーとして育てているよう。今年2月のレッドシーターフハンデで日本のエヒト(5着)に3着で先着はしているが、印象としてはGⅡ〜GⅢ級。香港の速い時計に適応できるか疑問。軽視の方向。
・ドバイオナー(DUBAI HONOUR)は実績豊富な6歳馬。香港遠征は今回で4度目。2021年、3歳時の香港カップではラヴズオンリーユーの4着に敗れ、2022年、2023年はクイーンエリザベス2世カップに挑戦するもロマンチックウォリアーに完敗の3着、7着。完全にロマンチックウォリアーとの勝負を避けてのヴァーズ参戦と思える今回だが、前々走のバーデン大賞でファンタスティックムーンの2着に負けている。ファンタスティックムーンがジャパンカップで11着だったことを考えると、ジャパンカップ4着のチェルヴィニアとほぼ同等の実力のステレンボッシュとの比較ではかなり厳しいのではないか。
<アイルランド組>
・ルクセンブルク(LUXEMBOURG)は2歳時にGⅠを制すなど早い時期から活躍している5歳馬。今年は小頭数のコロネーションカップを逃げ切り久々の勝利を挙げたが、近3走は6,6,6着。前走のブリーダーズカップターフでも日本のローシャムパークやシャフリヤールに先着を許している。メンバー構成的に逃げるのはこれかもしれない。いずれにせよ前々でどこまで粘れるかという競馬になりそう。
・コンティニュアス(CONTINUOUS)はハーツクライ産駒として日本のファン認知も高い馬。堅実な差し馬という感じで去年3歳で挑戦した凱旋門賞で5着に好走。しかし今年はGⅢ1勝のみで近2走も大敗と心配。まだ4歳なのでハーツクライの成長力に期待し巻き返しが見られないか。
<フランス組>
・イレジン(IRESINE)は7歳のベテランでキャリアのほとんどで今回もコンビを組むヴェロン騎手と過ごし15勝を挙げている。去年はジャパンカップにも参戦し9着。前々走のフォワ賞ではコンティニュアス(3着)に勝利し力をキープ。ただこの馬は戦績から重い馬場に強い印象が強い。ここは掲示板あるかどうかといったあたりでは?
・マルキザ(MARQUISAT)はキャリア8戦の4歳馬で、まだ重賞に手が届いていない。最も情報が少ない1頭であり、また、デビューから手綱をとり続けるバルザローナが昨日の香港国際騎手競争で優勝しているのも不気味。今年6月のシャンティイ大賞で、去年ヴァーズを人気薄で勝利したジュンコの2着しており、近い適性があるのかもしれないので抑えたい。
<日本組>
日本組はよく知っている2頭。
プラダリアは2022年にデビューしてから毎年GⅡを一つずつ勝ち、GⅠでも馬券圏内には来たことはないが、今年の大阪杯、宝塚記念はいずれも勝ち馬から0.4秒差と善戦。特に宝塚は最終コーナー先頭であっと言わせる場面まであと一歩。今年のヴァーズなら初のGⅠ戴冠まであって驚けない。期待。
ステレンボッシュは今年の日本牝馬クラシックを中心で盛り上げてきた。堅実な末脚を持つが、オークス、秋華賞と勝てなかった事実は大きい。今回大外13番枠というのも試練。好戦は必至だが、またの取りこぼしもあるかも。
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ということで現時点、本命候補はプラダリア。
人気薄になりそうで面白そうなのはフランスのマルキザと見る。
馬券はプラダリア軸、マルキザとステレンボッシュを副軸(2頭目)の3連単と3連複かな。弱気になってたら4連複かも。。
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