2024年12月6日金曜日

【考察】24年・香港スプリント

■香港スプリント考察


▼全14頭中9頭が香港馬、日本馬が3頭、オーストラリアから1頭、イギリスから1頭が参戦。

▼2014年〜2023年の10年間、日本馬は2014年3着のストレイトガール、2020年優勝のダノンスマッシュ、2021年(落馬事故があった年)2着のレシステンシアと好走歴あるものの、他は香港馬が1着〜3着の上位を占めている。

▼今年の日本馬は格的にどうか?香港馬の中で狙えそうなのはどの馬か、といった辺り気になる。

<香港組>

出走9頭すべて、前走が同じ3週前のジョッキークラブスプリント(GⅡ)。そしてこの9頭が1着〜9着を占めている。

香港でのレーティングの低い順に見ていく。

ラッキーウィズユー(LUCKY WITH YOU)はレーティング102。去年の香港スプリントで重賞実績ないにも関わらず激走の2着(JRAオッズでは単勝137倍、現地オッズでも37倍)。今振り返っても買い要素が見つからないぐらい。今年も前走6着、6戦連続で馬券圏外で買える要素はないと思う。

フライングエース(FLYING ACE)はレーティング102。今年3月にクラス1を勝ち上がり、しばらく重賞戦線で好走を重ねていたが今シーズンは不調。前走も9着。7歳で上がり目もないだろうし買わない。

ビューティーウェイヴス(BEAUTY WAVES)はレーティング103と低いが、まだ4歳で上記2頭よりは伸び代ありそう。今シーズン4走のうち3走はカーインライジングに完敗の2,4,4着で今回も勝ち目はないだろうが、ベテラン勢よりは伸び代に期待したい気持ち。

ヘリオスエクスプレス(HELIOS EXPRESS)はレーティング107。春に4歳三冠で2勝(クラシックマイル、クラシックカップ)したが香港ダービーで8着に敗れた。今シーズンは短距離路線に参戦しカーインライジングには敵わないものの前々走2着、前走3着と上位に来ている。追い込み脚質で、前の馬をカーインライジングが潰してくれた後に差し込んでくるレースになりそう。2着候補の一頭だろう。

ハウディープイズユアラブ(HOWDEEPISYOURLOVE)もレーティング107。重賞は未勝利も、前走2着に好走。追い込みタイプでこれも展開待ちか。マクドナルドの連続騎乗はプラス材料。2着候補に入れたい。

インビンシブルセージ(INVINCIBLE SAGE)はレーティング115。今年4月にチェアマンズスプリント(GⅠ)勝ちあるが、稍重馬場でのものでスピード勝負にやや疑問符。加えて、今シーズンの不調(3戦して6,10,5着)も気になる。馬場は良馬場見込みなので消す。

ビクターザウィナー(VICTOR THE WINNER)はレーティング122。今年の高松宮記念3着、スプリンターズS6着と日本ファンにもお馴染みの馬。ゲートが速いのが特徴で、すっと先手を取り余計な脚を使わなければかなり粘るイメージ。前走は外からカーインライジングが来て先手を奪うのに脚を使わされ最後はバテて7着。今回も同じ形ならきつい。13番枠というのも微妙で厳しいと見る。

カリフォルニアスパングル(CARIFORNIA SPANGLE)はレーティング126。昨シーズンの香港最優秀短距離馬で2022年12月の香港マイルではなんとゴールデンシックスティーを破る大金星を挙げている馬。香港馬の中で実績は随一。しかし現地紙では力の衰えも指摘されており前走も何もできず8着敗退。これまで最初のコーナーは常に1,2番手を取っていたのに前走はスピードが乗らず4番手だったのも気になる。実績を認めつつここは消し。

カーインライジング(KA YING RISING)はレーティングトップの128。前走ジョッキークラブスプリントは好発を決めるも自身はすっと引きビクターザウィナーを行かせ、その後ろを追走。直線も余裕しゃくしゃくで抜け出し圧勝と、全く隙がない。単勝は2倍を切るだろうが、まず勝ち切ると見る。なお父シャムエクスプレスはオーストラリアの短距離GⅠ馬。カーインライジングはまだ4歳の騸馬。血は残せないが、スプリント路線における世界の宝になる予感。本命。


<オーストラリア>

リコメンデイション(RECOMMENDATION)はオーストラリアで短距離GⅢを3勝。今年7月のBletchingly Stakes(芝1200m)の動画を見たところ、不良馬場のせいもあるだろうがスピード感を感じない。オーストラリアでGⅠに2回出走もいずれも掲示板外で格的にも疑問符。消し。


<イギリス>

スターラスト(STARLUST)は前走ブリーダーズカップスプリントを人気薄で勝利しここを目標に定めてきたそう。前走見てみたが、直線でやや強引な進路確保だった。この時の鞍上ロッサ・ライアンは今回も騎乗。今年の凱旋門賞をブルーストッキングで制している(スミヨンに“ひじ打ち”された騎手)。スターラストに話を戻すと、まだ3歳で経験不足は否めないかと思いきや、2歳時からGⅠに出走し、すでに18戦をこなしている(6勝)。頭打ち感のある香港勢よりは上位に取ってみたい。押さえる。


<日本組>

日本からの3頭は、いずれも前走スプリンターズステークスに出走。

まず、優勝のルガルは2ハロン目9.9秒の激流を追走して好位抜け出しという強い競馬。今回の日本からの3頭のうち大将格とは思うが、競馬の取り口がカーインライジングと似ていて、最後一緒に抜け出してくるというよりは潰されるのでは?という不安がつきまとう。押さえまで。

むしろ狙いたいのはモレイラ騎乗のサトノレーヴ。父ロードカナロアは自身はもちろん産駒ダノンスマッシュもこの舞台勝利している。母父サクラバクシンオーというのも胸熱。

菅原騎乗のトウシンマカオも叩き上げのスプリンターで好きな馬。GⅠ挑戦は前走が5回目で遂に馬券圏内突入。サトノレーヴ4番ゲート、トウシンマカオ5番ゲート、どちらか最後に内を割って2着に飛び込んでくるイメージ。


ということで、本命はカーインライジング

対抗サトノレーヴ、次にトウシンマカオ。この差は騎手の腕の差。

ただ、菅原ーっ!!とシャティンで叫びたい気持ちも。

あとは消しきれない香港勢とスターラストを薄めに押さえるイメージで。

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